1973/6/22・・・手紙 (05月22日)- 明日が終わると ヨーロッパにゴー。
本当に私は、いくのかしら。 一年前のようなワクワクした気持ちがあります。 皆、元気ですか。 少しばかり興奮していて 食事がのどを通りません。 本当にそうなんです。 今日は久しぶりに暖かくて 太陽が2時半になって出てきました。昨日から風邪気味だったのも 止んだ様子で頭痛が少しあるくらいです。よかった、ほんとに。 70日間 ヨーロッパ一周。 ワクワクドキドキする心を抑え切れません。 うれしい、本当にうれしいです。 庭で池の金魚を眺めていて イギリスでの生活に慣れてきた自分をみつけて 少しがっかりしています。 昨年の今頃は 嬉しくて泣いてばかりいた自分であったし、へザーとジョンとの暮らしから その後は こみ上げる感情が 遠ざかったような そんな気もする私です。 年齢がひとつ重なったせいかなぁ。 あまりよくわかりませんが もう少し若いころにもどりたいなあという気分が沸いてきて ・・・・・・ 父さん、母さんは? 人間として生まれてきてよかったのかなぁ なんても 思います。 私はすでに人間。 一人の人格として存在しているんだもの 人間として いきていかねばならない。 この手紙は ロンドンをたつときに 出そうと思います。 家について皆が読んでいるころは ポルトガルのリスボンをふらふらと歩いていることでしょう。 家には どの土地からも絵葉書を出そうと思っています。 ロンドンをたったら ドーヴァーを渡るの。 有名なしろい崖が見えるはずです。 一歩フランスに 足を入れ そのままバスで ベルギーへいくの。 ブリュッセルだけみたら まっすぐリスボンに向かいます。 汽車に揺られて パリから27時間、パリまでは3時間。合計30時間の長旅です。 きっとすわり疲れで くたくたでしょうね。 でも とっても楽しみです。 荷物は重くて重くて いやになるほどです。 リースッカから 電話がありました。 デンマークの妹さんに連絡したから 行ったら手紙を書きなさいって。 本当にありがたくて びっくりでした。 またまた 幸せな気持ちで いっぱいになりました。 多くのありがたい友人たちのおかげで 楽しいたびになります。 ケント家の皆も 本当に 優しいです。 帰ってくる場所のあることって なんという安心感があるのでしょう。 ケント家の人々に心から感謝です。 私のついていることって 人に恵まれるということですね。 いい人にしかめぐり合っていないもの。 嬉しすぎて涙が出ることばかりのこの一年だったよね。 夏らしい太陽に 見送られて 出立できそうです。 きっと すばらしい旅になると心から信じています。 じゃ、行ってきます。
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